最近、あるアニメーションのDVDをレンタルして鑑賞している。
数年前に放映や衛星放送でシリーズが放送されたもので、当時から興味があったのだが毎週同じ時間に同じだけ時間を取るのが苦手な私は今まで見る機会が無かった。世界的にも人気の高い作品のようである。
さて、その映画版の中盤にその意味が終盤にかけて大きく関わっていると感じる台詞が出てくる。
『(前略)生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ。種としての生命は遺伝子という記憶のシステムを持ち、人はみな記憶によって個人たりうる。たとえ記憶が“幻”の同義語だったとしても、人は記憶によって生きるものだ。コンピュータの普及が記憶の外部化を可能にしたとき、あなたたちはそれをもっと真剣に考えるべきだった。』
要するに、人間は様々な経験や知識を遺伝子という記憶装置に書き込んでいき、その内容の違いこそが個人を生む。
たとえ記憶が目には見えない物であっても人間にはとても大切で欠かせないものである。
コンピュータ等の普及でそれに依存した時に個人の意味が希薄になっていく事をもっと大事に考えるべきだった、と言っていると思う。(簡単に言うと)
このアニメーションはもう少し未来を描いているので過去形になっているのだが、現代、様々なケースで人間はコンピュータ等に記憶を頼っていると思う。
容姿の違い等は他と区別する材料だが個人を特定するには決定的ではないかもしれない。
そう考えると、経験や知識の大切さが数倍にも感じられる。
私は職業柄コンピュータに依存する事が多いが、元々記憶は良い方で、友人の中では重宝がられたり、私の記憶が正解というふうで話が進む事も有る。
しかし、ビジネスという事を考えると記憶だけでは越えられない事がある。私自体記憶が良い方なので今まであまりコンピュータに記憶を残す様な事はする方ではなかったのだが、取引上大事な事はわざとメール等でやり取りをして、文字に残して、記憶の確認に使用したり過去の打合せ内容を先方に見せたりするようになってきた。
まだコンピュータに記憶を依存するまでには至っていないと思っているが。
今後、技術の進歩と仕事の多様化、一人で処理できる情報量を越えかけた時に、もう一度考える必要が有る問題かもしれない。
遺伝子の情報はコンピュータに残す物ではなく、子孫に受け継がれていく必要のある物だから。
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