少数派は思う

バージョン別という条件付きだがFirefoxが初めてシェア1位になったらしい。

以前より、InternetExplorerは減少傾向でFirefoxは増加傾向という事は伝えられていて、様々ブラウザ経由でサービスを提供しているクライアントへは、
『1年とかもう少し先だとは思いますが、シェアが逆転する事も可能性も出てきましたよ。』
と伝えてはあったが、条件付きながら思ったより早い段階で話が出てきた。


『1年』というのはこの話をしていた時がWindows7発売前と言うことで、少なからずInternetExplorer8への流れも増えてくるだろうと思った事もあるし、 Google Chrome等他のブラウザーもある、当時公表されていたようなグラフの曲線が加速したり続く事は簡単には無いだろうと思っていたからだ。

ところが、Win7が発売されてから約2ヶ月経つが、当ブログのアクセスログを見ていてもIE8は伸びていない。

一番の原因は、各々利用しているウェブサービスがIEのみの対応だがIE8には対応していないのでバージョンアップが進んでいない事等が考えられる。

そうなると、デフォルトでIE8がインストールされているWin7は使いたくても使えないし、新規にPCを購入する事になっても多くは『XPダウングレード』というのを選択する事になる。

で、このような結果になったと想像される。

 

当ブログの最近一ヶ月のアクセスログではIEではIE7のアクセスが一番多く、続いてIE6IE8となっている。

Firefoxは順調に最新のメジャーバージョンでのアクセスが増えているのに、IEはひとつ前のIE7が一番多いし最新のIE8は3位だ。

更に、全IEと全Firefoxとの差はIE6のアクセス数とほぼ同じだ、という事はIE6利用者が今後どういうふうにブラウザーを変えていくかというところに今後の動向が左右されると思う。

当然ウェブサービスも新しいブラウザーに対応してく事は考えられるし、今回のようなニュースを受けて様々なブラウザーへの対応も進むと思う。

自分の利用しているサービスの動向を見て最新のIEに移行するのか、IEのみ対応のサイト用としてIEを置いておいて、通常のサイトなどはFirefox等に変更するのか。

全ての人がIE意外に流れるとは考えにくいが、複数のブラウザーを使い分けるというのは考えられる事だし、複数のブラウザーに対応しているサイトが増えてくれば自分の気に入るブラウザーを使う頻度が増えてくるだろう、シェアで言うと現状多いIEが更に増える事は考えにくい。

しかもIEWindowsだけのブラウザーだが、その他はクロスプラットフォームの製品が多い。

 

今後も増えてきそうなモバイル環境ではOS、ブラウザー共に多様化していく事が考えられる、そうなるとWindowsオンリーの製品というのは不利な気がする
話がドンドン膨らんでいくので、私たち製作者サイドの事を考えると、出来るだけ多くのブラウザーで同様に利用できるサイトやサービスを作る必要があるという事になる。

幸い私は少数派のMacユーザーで、制作はMac、チェックをWindowsとしているので自然と多くのブラウザーに対応しているものを作るようになっている、少数派の宿命だと思っていた事が幸いしている。

同様の人なら分かっていただけると思うが、『出来た!』と思ってからのIE6対応作業が大変だ、それでも自分なりにコツを見つけつつ最近では対応に時間もかからないので『またか~』程度のリアクションで済んでいる。

昔のように推奨ブラウザーを掲示しているサイトは減っていきていると思うが、使ってみるとIEでしかうまく動かないというサイトもまだまだあると思う。
使用するブラウザーを決めるのはユーザーだ。

これを機会に多数のブラウザーに対応したサイトやサービスが増えていってくれると、その事を理由に利用者を限定する事がなくなるので単純に間口が広がって良いと思うし、何より少数派OSや少数派ブラウザーの利用者には助かると少数派OS利用者の私は思う。

 

因みに利用ブラウザーは徐々に多数派になりつつある方である。

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