先日こんな記事を書いたところだったのに、このトピックスを見つけて梅雨が明け熱さの続くせいで脳がとろけたろけたかと思った。
ここで書かれているように、前回はLinuxを搭載したASUS TekのEee PCにそのシェアを奪われないように、MicrosoftがWindows XPの引退を延期するなどして生み出したのがネットブックだ。
やがてEee PCが日本に入ってくる頃にはOSはLinuxとWindows XPの二系統になり、そのうちにユーザーの使い慣れたWindows XPだけになるという事態になった。
Microsoft的にはデメリットも有ったが、それ上回るメリットが有ったと感じている。
さて今回の復活はGoogleのChromeBookに対抗するための物だそうだ。
年内には200ドルから250ドル前後のWindows8PCが投入されるらしい。
が、前回と違うのは、低価格PC市場の奪い合いでは無い。
記憶容量はクラウドを利用する事が前提なので小さめでは有るが、Intel Core i3等通常のCPUを搭載したChromeBookも発表され高機能化して来ている。
要するにWindows8.xを動かしているPCと大差は無い。
にもかかわらず、Chrome OSのライセンスフィーが安い(無料?)からか低価格になっている。
という事は、前回のWindows7のメインストリームとネットブックのように、価格・スペック共に差を付けてメインストリームを守る事が難しい様に思う。
ほとんど変わらないスペックでWindows8.xが動いてるんだったら、通常のPCだってもう少し価格が下げられるだろうと思われてしまう可能性が高い。
Atom等を上手く利用してお茶を濁すとも考えられるが、その辺既に普及して来ているので難しいかもしれない。
これはMicrosoftだけの切り口で見た時の話だが、そもそもはiOSやAndroidタブレット等の普及でPC需要は下がり気味だ。
ここへ来て、市場が活発かつ広がる“種”を全力で潰しにかかる事に長期的なメリットが有るようには思えない。
クラウドの利用が増えているからと言って、ローカルでの作業が全く無くなってはいない。
むしろクラウドが普及した分、ローカルでの作業は負荷の高い作業の比率が上がってる。
Microsoftはソフトウェアベンダーなのでクラウドやローカルは知った事ではないかもしれないが、ハードウェアベンダーはその辺上手く棲み分けた方が、結果よりより製品を提供できる事に繋がるように思う。
年内にはエンドユーザーでも判るような動きが出ているようなので、年末商戦は願わくば潰し合って消耗戦になっているのではなく、雪をも溶かす熱い活気に満ちあふれていて欲しいものだ。
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