以前にも一度書いた事が有るNetscapeだが
(過去記事:http://dennou-k.seesaa.net/article/54807102.html)
私の期待とは違う予想が当たってしまった、3月1日でサポートを終了となるようだ。
事実上のブラウザ市場からの撤退と言う事になるのだろうか。
Navigatorの名称が復活してベータ版がリリースされたときは内容はさておき喜び歓迎したが、
内容を見、使ってみてそのアイデンティティの少なさに寂しさを覚えた。
そもそもMozillaが開発したオープンソースに、機能等を追加してNetscapeまたはNetscapeNavigatorとして製品化されてきていたはずだ。
しかし、そのMozillaがブランディング戦略としてFirefox等を市場に投入している。つまり基礎になる技術だけで一部の人が使うメジャーではない製品ではなく一般のユーザーがダウンロードをして手を加える事無く十分に使用に耐えられる製品をMozillaがリリースしていて一定の評価と成果を挙げている。その現状の中でそれを基礎に別機能を追加した製品の開発というのは難しく、差別化していくのは至難の業だったのだろう。
よって、今回の様な結果になったのだと思う。
公式リリースには『AOL(親会社)の事業方針による』とされているが、本音はお荷物だったのかもしれない。
PC・ネット市場をを見るとそのインフラ技術の進歩からダウンロード提供製品の増加、さらには製品対価の収集という概念の変化によるオープンソース製品の増加等MozillaとNetscapeの関係を考えるだけでもNetscapeには向かい風が吹いていたとしか思えない。
古くには同じ様な理由でMS Internet Explorerにシェアを奪われた経緯も有るが、その事業のキャラクターが市場に合わなかったのかもしれない、製品的には非常に優秀だったと思うのだが、これすらもMozillaへの評価となるのならNetscapeの評価対象はどこにも無いのかもしれない。ともあれ、インターネットの一時代を牽引してきたということは称賛に値すると私は思う。
そういう私は主にFIrefoxを使用している。理由は以前にも書いたようにスタイルシートを外す機能が有るためSEOを考慮したウェブ制作には便利だからだ。
Netscape6もNavigator9.0.0.5も入っているが、Navigatorの方をインストールしてしばらく使っていた程度でほとんど出番はない。
前回『scape』は『Net』としっかり繋がっていてほしいと落ちを付けたが、『Net』に嫌われたのかもしれない。
『Scapegoat』になるには少し時間とそのシェアが少なすぎたのかもしれないが、オフラインのメディアではそれほど大きなニュースになる事も無く、静かにその『Net』内でその幕を閉じる事になったようだ。
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