IE8でISO-2022-JPが化ける(続き)

12月22日に文字化けの事を投稿したところ、大変多くのアクセスがあった。
(特別、対応方法を記載しているわけでもないのに申し訳ありません)

あまり大きく公表されていないせいか『IE8 iso-2022-jp 文字化け』等と検索すると、良い位置でリストアップされるようだ。

現象からすればもう少し大きな話になっていても良いのになんでかなと思ったが、よくよく考えると全てのユーザーが文字化けに遭遇するわけでもないなと。

日本語を使っている場合でIEを使っていて、ISO-2022-JPを使用しているウェブサイトを見た時だけの話だ。
一応探してみると、こんなページを発見した。

■Internet Explorerブログ
MS10-090 導入後の不具合につきまして
■マイクロソフト サポートオンライン
[MS10-090] Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム

 

どうもIE8だけではなく67でも、更にコメントを見ると9(BETA)でも発生しているようだ。

回避策として、サーバー側ではHTTPヘッダーの操作クライアント側ではF5キーでリロードするかレジストリを操作する方法が紹介されている。

レジストリの操作“自己責任で”という事だが、F5キーのリロードと同列に書いているのにあまりにレベルが違うので、もう少し書き方が無かったのかと思ってしまった。

F5での回避も色々考え物だ。

ユーザー目線で見れば『一回』だが、サーバー側で考えれば、リクエストが単純に『倍』になる。

F5で回避できていないケースも有るらしいのでF5を連打するケースも考えられる、ちょっとしたスパムになりはしないだろうか。しかもオフィシャルな感じで。

今後の対応については『現在検討中で、公開予定日など詳細は伝えられない』という事らしい。

この『検討』が対応方法についてであって、『対応するかどうか』でないとは思うのだが書き方が微妙だ。
ぜひ早急に対応して頂きたい。

 

さて、最初の方にも書いた全ての人が遭遇する現象ではないって話だが、何故かというと、まずISO-2022-JPのウェブサイトが比較的少ないだろうと思うからだ。

ウェブページを初めて作る際、日本語が普通に表示されていれば文字コードを一番にこだわる人は少ないだろう。
それがオーサリングツールを使った場合だと、要するにデフォルトのままにするケースが多いと考えられる。
WindowsMacだとこのデフォルトがShift_JISになる。

その後、データベース、API、プログラミング等色々な都合で使用する文字コードを変更していく事が考えられるが、EUC-JPUTF-8が多く、多分ISO-2022-JPを選択する必要があるのは少ない思う

で、そのサイトをIEで利用する場合にのみ起こる現象だという事だ。
IEのシェアが多いといっても遭遇する確率は低いのではないかと思われる。
つまり、今回のことがあまり大きな話になっていないのは、そこら辺の事があるんではないかと考えられる。

 

ただ、IEにしか対応していないシステムで、文字コードがISO-2022-JPというサイト等があれば相当クリティカルだとは思うし、私の投稿へのアクセス数を見ても相当レアという事でもなさそうだ。

ウェブメール等はどうだろう、私が遭遇したのも編集しているHIMLメールをIEでプレビューした時だし、メールはISO-2022-JPがスタンダードなので影響が出ている事も有るかもしれない。
まぁ、どういうケースが考えられるかはさておき、今まで使えていたものが急に使えなくなるのは不便である。

制作上の問題ではないので面倒な話だが、マイクロソフトの対応がいつになるか分からないので、他システムに依存しないケース等文字コードにこだわる必要が無い場合は変更してしまった方が早いかもしれない。

他システムに依存する場合でサイト全体がISO-2022-JPの場合は、Internet Explorerブログやマイクロソフト サポートオンラインで書かれているようにHTTPヘッダーの方法で対応する方が良いだろう。

文字コードが混在して、ディレクトリ等が入り乱れている場合はマイクロソフトの対応を待つ方が良いかもしれないが、分かりやすい場所でコメントをしておく必要も有るかもしれないし、この際時間がかかっても文字コードを統一した方が良いかもしれない。

なんにしても、影響の出ているサイトの管理者は年末年始面倒な作業が発生しているという事だ。

今はまだそれほど大きな事になっていないが、年末年始の休暇が終わり、業務が平常化してからもマイクロソフトの対応が遅くなると、徐々に大きくなってくるかもしれない。

これは勘だが、なんとなく依存するシステム等がISO-2022-JPというのは、古くから在る大きな企業が多い気がするので。

やっぱり、マイクロソフトさんは早急に対応された方が良いと思われる。

コメント

  1. まちん より:

    トピック、ありがとうございました。
    なんだか年末あたりからときどきこの現象にひっかって、ブラウザを切り替えたり、昔懐かしのMBaker2とか引っ張り出してしのいでいましたが、そういうことだったんですね。公的な機関のHPは、昔ながらの教科書通りに由緒正しく、iso-2022-jpコードで書かれていることが多いようです。

  2. ピート より:

    まちんさんコメントありがとうございます。
    普段問題なく表示されていれば、わざわざ文字コードの確認なんてしないですし気にする事も少ないですが、
    なるほど公的な機関ですか・・・有りそうですね。
    文字コートを変更するだけでも大規模なサイトだと面倒ですよね。
    どうにかしてもらいたいものです。