スキルの棚卸し

制作の仕事は自分を削る仕事だと感じることがある。
製作物、制作期間によっては、産みの苦しみを感じつつ、完成したときには、爽快感もあるが、搾り出した感やスカスカになった感じを受けることがある。

要するに日々アウトプットな業務だということだろう。

そんな時、今までは映画を見たり、音楽を聴いたり、海など普段デスクワークでは見られない景色を見に出掛けたり、出来るだけ感性を刺激して、創作意欲を掻き立てて満たされていく感じを受けるようにするが、仕事のスキルそのものを充填する事はなかった。

まぁネットなんかで、色々調べたりすることはあるが、充電目的ではない。

それが、先日ある業者がセミナーを行うのでぜひ参加してほしいというお誘いがあった。
最初はあまり乗り気ではなかったのだが、プログラムを見てみると、SEO関連のプログラムが用意されている。

ただ、こういった場合、『同業者お断り』なんて事もしばしばなんだが、今回は問題ないとの事。
良い機会なので市場調査も兼ねて参加することにした。

自分がやっている事に、自信が無いとかではないが、規模感や相場などフリーでやっているものにとっては調べきれないことも多い。
今回はそんな感じが吸収できれば良いかなという感じだ。

さて、セミナーはというと、午前、午後で一コマずつあり、両方とも申し込みは満席だったらしい、実際は少し空席もあったが、急なキャンセルなどを考えると許容範囲内だろう。
受講者層は・・・、付き合い半分の人が多いようにも思えた。

セミナーの内容は、ある制作会社の社長が、講師で主にGoogleに対するSEOを中心に、制作会社がどういった手法をとっているか、またその規模感相場等も語られていた。

私の予定していた内容は、詰まっていて良かったのと同時に、手法として画期的なものは無かったが、この受講の行為自体が、すごく充実していた。

色々なところから情報を仕入れては、自分の中の理屈でそれらを紐付けて、手段などを考えていたので、上手く行ってはいながら、『実際はどうなんだろう?』とも感じていたからだ。

それが、今回考え方や手法などに方向性として間違いは無かったという事と、規模感は市場より小さかったことも確認できた。

言ってみれば、スキルの棚卸が出来た感じだ。

こういう機会は必要だなぁ、と感じた一日だった。
余談だが、帰りにエレベーターで偶然、講師の方と一緒になり、深い意味は無いのだが、会釈をすると、『時間が短くて申し訳ありませんでした。初心者の方はポカ~ンとされてましたね』と、向こうから声を掛けてこられた。

目立っていたのだろうか?

確かに、目が合っている時間は多かった気はするが・・・、『ただでは帰らない』という気迫が出ていたのかもしれない。

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