家電系職人

今日は約9年ぶりに電脳系ではなく家電系職人である。
昨日、年配の身内から『TVを買ったがアンテナ線が古く、地デジが映らない』と連絡が入った。
購入した量販店に工事を依頼すると数日後になるし、何より今回の対応が気に入らなかったらしく、私でどうにかならないかと。
9年ぶりだが、することは同じなので大丈夫かと思い承諾、その電話で業者から状況をある程度聞いた。


業者からはアンテナ線の事と分配の問題を指摘された。
アンテナ線がフィーダー線ならアンテナ自体も取り換える必要が有るかもしれないので、聞いてみたが間近で見ていないためなんとも言えないという返事だった。
因みにこの地域は元々中継基地で全てのチャンネルをUHFに切り替えて配信しているため、アンテナ自体に問題が無ければ交換や追加の必要が無い。
現地へ到着して、まず下見。
今回設置する場所は200Ωのフィーダー線で配線されていた。
設置業者もフィーダー線だと、さすがにまずいかもと分かったはずなのに、その事を言われたのはチャンネル設定でやっぱり受信できなかったときだったらしい。
アンテナ工事をどうするか等色々あったとは思うが、実は今朝になってから、さらに映りが悪くなったので、再度購入した家電量販店へ電話をすると『アナログに切り替えてみてください』と言われたらしい。
実は今までアナログでは映っていたので当然今回も映るはずなのに、設置業者はその辺りの事も説明が無かったらしい。
説明がほとんど無かった事と、最近のように地デジへの移行を合わせた設置の場合、色々なリスクが有るはずなのに、その事も先に説明が無く後手になってしまった事が気に入らなかったところのようだ。
最終的にはどちらにしても状況は変わらないが客としては予め伝えてもらっているのと、直面してからの説明では気分が違うのだ。
購入するときにも色々説明があったかもしれないが、伝わっていなかったのかもしれないし、デジタル化などはユーザー側が希望して進んだことではないので、聞く側にその辺の意識の薄さもあると思う。
この辺のことは私の仕事にも言えることなので、注意せねばと改めて思った。
さて、分配は無理やりアンテナを直に繋いであった、これはまずい。
それからアンテナを見上げてみると・・・、フィーダーとか何とかという問題じゃなくてアンテナ自体が問題だった。
反射板は無くなっているし、先のほうも折れてしまって長さが半分から3分の2ぐらいになっている。
すぐ近くにまともなアンテナがあったので、比べれば一目瞭然だった。
客とのコミュニケーションでの事は色々あるので非難するばかりでもないが、これは『アンテナ自体が取り換える必要が有りますよ、このままではデジタルは受信出来ませんね』って事でバッサリ終われてたはずなのに・・・お願いしますよ業者さんって感じだ。
ということで、早速電気屋の知人に連絡を入れて、アンテナ、分配器、同軸ケーブルを手配。
ササッと2時間ぐらいで終了、ブランクが9年あったにしては手際がよかったほうだろう、テレビも問題なくデジタルが受信できて、感謝され、株を少し上げて帰ってきた。
ウェブ製作とは違い、パソコンの修理などと同じように短時間で確実に結果が出る作業なので、たまには良いかもと思った。
ただ、久しぶりだったので、おもいっきり疲れた。

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