最近、仕事で神戸へ行く機会があり、ふと思い出した事が有った。
もうずいぶん昔、高校生の頃、社会見学で神戸の北野異人館街へ言った事があった。
どういった主旨の旅行だったかは定かではないのだが、クラス毎に生徒が企画して旅行するといった感じ。
私はクラス委員か何かをしていたのか、担任等先生に色々頼み事をされる事が多く、この時も担任に一眼レフを預けられ『適当に写真を撮って来い』と頼まれた。
当時からカメラには興味が有ったので『もう~仕方がないなぁ~』とか言いながら、結構嬉しかった事を覚えている。
現地では数人ずつのグループで自由行動。
各自、インスタントカメラ等は持っていたとは思うが、オフィシャルなのは預かっている一台だけ。
偏らず色々撮らねばと歩き回った記憶がある。
色々撮り回った後に、土地勘のない私達は『こっちにも何かあるかな?』と、何となく入った道に有った印象的な教会。
人気もなく入って良いのかも判らず、そっと入って撮った。
すごくステンドグラスが綺麗で、とても気に入って異人館を撮った事よりも満足感が有った気がする。
ただ、中の写真は三脚等もなかったのでひどくブレている事を覚えている、現在のようにデジカメで撮影後すぐに確認出来ないので、現像後に『やっぱり・・・』みたいな。
で、話は現在に戻り、その仕事へ行く時に、折角だから時間が有ればもう一度撮りたいなと思った。
ただ、教会の名前も覚えていない。
今では幸いインターネットなんての便利な物が有るので何とかなるだろうと調べてみた。
名前が判らないので、画像検索で見覚えの有る建物を探す、高校生が気に入るぐらいだから、きっと色んな人が写真を撮っているだろうと。
運良く発見、名前も判明『中山手教会』、これで写真が撮りに行けると喜んだ。
しかし、場所等を調べる為にウェブサイトを探した時に残念な事が判明。
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災で倒壊してしまったらしい、私も当時、震源地からはかなり離れた所に済んでいたがその揺れ体験した一人。納得せざるを得ない記憶の一つだ。
その教会は、今では同じく倒壊した計3教会が統廃合(表現が間違っていたら申し訳有りません)され、跡地に新しく、カトリック神戸中央教会が建築されたらしい。
新しい教会はゴシックの重厚な感じではなく、近代的でシンプルな感じ。
残念なのは、ほとんど無事だったらしいステンドグラスが、構造上の理由等からほとんど使われていない事。
ステンドグラスは同じく倒壊してしまった多くの教会の再建に使えればと保存されていたらしいが、結局使われないまま長い間保存されていたのが、最近、色々な縁で高松市のカトリック桜町教会に設置されたらしい。
長年の思い出に浸っていたのが、一気に現在まで早送りされた感じだ。
さすがに仕事に出かける時には複雑な感じが消えなかったし、時間も取れなかったのでカトリック中央教会にも行けなかったが、考えようによっては行きたい場所が増えたという事で楽しいスケジュールが立てられるという事だ。
それから、高校生当時に撮った写真も確か残っているはずと探してみた。
掲載しているのはその写真、色はさすがに褪せてきていたので多少補正したが、構図は結構良いんじゃないだろうか。
面白かったのは記憶の中では構図は左右逆だった、やはり記憶は曖昧になって行く物である。
ただ、建物の形や印象等は鮮明だったので当時相当気に入ったのだと改めて感じた。
さて、いつ時間が取れるかな、今度は神戸と高松か。
他にも未だ写真は有ったと思うので、発見出来たら紹介したい。
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